Winnie the Pooh プー原作英語で読む -4 第3章
CHAPTER Ⅲ
Pooh and Piglet Go Hunting and Nearly Catch a Woozle
「プーさんと大あらし」、「プーさんとティガー」後半に出てきます。
この章の前半はピグレットの説明です。
ここで初登場となるピグレット、この部分は「プーさんと大あらし」冒頭になります。
彼の経歴が語られるわけですが、ここに出てくるのが"TRESPASSERS W"
ピグレットの家の横に欠けた看板があり、これの説明ですが、これがちょっと分かりづらい。
邦訳版では「トオリヌケキンジロウ」
英語原作では"Trespassers William"になっています
そもそもTrespassers Wという略し方は変なのですが、そもそもこの看板は何なのか。
これは"Trespassers will be prosecuted"(不法侵入者は処罰される)が本来の看板なのです。
イギリスにはよくある看板のようです。
後半、話のメインの部分は「プーさんとティガー」後半に中途半端に出てきます。
どのあたりが中途半端なのはまた後で。
話としては、プーが雪の積もった日に木の周りを一周歩くと、目の前に見知らぬ足跡があることに気付き後をつけます、2周歩くとさらに増える足跡、ピグレットと出会いさらに増え・・・
つまり木の周りをぐるぐる周って自分達の残した足跡を見知らぬものの足跡と思い込んで探し続けていたわけです。
その見知らぬ者をWoozleだと勘違いしたプーとピグレット。
WoozleはWeasel(イタチ)の間違いか?
邦訳ではヒイタチになります。
プーさんとティガーではジャギュラーになっています。
後の章で出てくるHeffalumpはゾウということでズオウと訳されています。
ランピーはこのズオウです。
最終的にこの話は他の木の上から一部始終を見ていたクリストファー・ロビンが出てきて終了する(その前にピグレットは怖くて逃げ出した)わけですが、ディズニー版(プーさんとティガー)ではこの部分がないのです。
ぐるぐる回っているところでティガーとルーの話に絡んで、そちらに話が移るので、この話は中途半端な状態で終了してしまいます。
ディズニーとして、この章をアニメ化したのかどうかは際どいところです。
つまり、来年の新作で採用される可能性もあるわけです。使える話が元々少ないので、これを使ってくる可能性も十分あると思います。
話としてはディズニー版とかなり異なっているため、ディズニー版での話を知っている人は逆に分かりづらいかもしれません。
話の展開としては相変わらず特に何も起こらないので、前半のピグレットの自己紹介部分と同じ章だということを意識して読むと分かりやすいです。
第4章はついにディズニーにないストーリー、来年の新作でほぼ確実に使われるでしょう。
それでも話の最後はディズニー版おなじみのことになります。
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